サイノモリライフ

山と暮らしのこと

2021年8月『針ノ木岳 / 蓮華岳』テント泊 DAY2

スポンサーリンク

寝袋に入って横になっていましたが

頭痛が治まらずなかなか眠れない。

「明日は下りるしかないかぁ…」

ネガティブな思いが頭の中を駆け巡ります。

 

それでも目を閉じ、静かに長い時間を過ごしていると

いつの間にか眠っていました。

 

DAY1はこちら

sainomori.hatenablog.com

 

 

まだ外は暗い中

少し早めの目覚ましタイマーで目を覚ますと

頭痛は治っていました。

「これで今日は動ける!」と確信したのでもう一眠り。

 

f:id:sainomori:20210811133229j:image

夜が明け、外が明るくなってきた4時過ぎに起床。

朝焼けがきれいでしばらく眺めていました。

 

頭痛も治ったし、本日の予定は

針ノ木岳に登り扇沢へ下りるだけなので

まだまだ時間はたっぷりあります。

 

f:id:sainomori:20210811133431j:image

甘いコーヒーと無印良品の不揃いバウムで

軽い朝食を済ませたら、ツエルトはそのままに

針ノ木岳へ向かいます。

 

f:id:sainomori:20210811133556j:image

周りのテント泊の方々はすでに撤収し

残っているのは自分たちのツエルトのみ。

置いていかれた感があって少し寂しい。

 

f:id:sainomori:20210811133748j:image

日差しを浴びますがまだ時間も早いので

涼しくて快適です。

 

f:id:sainomori:20210811133933j:image

f:id:sainomori:20210811133925j:image

2年前に来た時には見ることの出来なかった

景色を眺めながらのんびり歩いていると

何か動くものが…

 

f:id:sainomori:20210811134051j:image

雷鳥

 

昨日、雷鳥が見れなかったことなど

すっかり忘れていましたが

探していなかったのが良かったのか

姿を現してくれました。

 

f:id:sainomori:20210811134140j:image

親子で朝食中。

邪魔をしないようそっと見守り

その場を後にします。

 

f:id:sainomori:20210811134213j:image

程なくして頂上に到着です。

ようやくこの景色を見ることができました。

 

f:id:sainomori:20210811134257j:image

立山剱岳、眼下の黒部湖

高度感もあって絶景です。

 

f:id:sainomori:20210811134327j:image

360°展望があって遠くには富士山も見えます。

 

f:id:sainomori:20210811134455j:image

f:id:sainomori:20210811134448j:image

オダマキというお花だそうです。

頂上でお会いした、年配のご夫婦に教えていただきました。

これから新越山荘へ向かうそう。

 

f:id:sainomori:20210811134552j:image

30分ほど過ごしたでしょうか。

満足いくまで展望を楽しんだので小屋へ戻ることに。

昨日登った蓮華岳を正面に下っていきます。

 

f:id:sainomori:20210811134854j:image

テント場に戻りツエルトを片付けた後は

下山に向けて、小屋の前で軽く腹ごしらえ。

 

長野県ではお馴染みのスーパー

ツルヤで買ってきたおやきをいただきます。

毎回悩む行動食なのですが

そこそこのカロリーもあって

お手軽に食べれるので

行動食におやきは良さそう。

味のバリエーションも豊富ですしね。

 

小屋の外の、手作りのテーブルが素敵でした。

 

f:id:sainomori:20210811134945j:image

思い残すことなく楽しんだので

下山します。

 

f:id:sainomori:20210811135020j:image

f:id:sainomori:20210811135030j:image

昨日登ってきた時にはスルーしてしまった

最終水場で水を汲んでいきます。

 

針ノ木小屋でも水1リットル200円で販売されています。

 

f:id:sainomori:20210811135120j:image

天気も良くて景色も良いので

ついつい立ち止まって見入ってしまいます。

稜線には新越山荘や種池山荘も見えました。

 

f:id:sainomori:20210811135153j:image

雪渓まで下ってきました。

曇って太陽が隠れていた昨日とは違い

照り返しもあって雪渓の上は暑い。

 

f:id:sainomori:20210811135349j:image

日差しを浴びて、雪の表面は溶けかかり

軽アイゼンをつけていても、足の置き場によっては滑ります。

 

f:id:sainomori:20210811135430j:image

途中の急斜面はかなりの緊張感。

足を滑らせて転んだら止まらずに

雪解け水の流れる、空いた穴に落ちてしまうのでは

といった恐怖感があります。

 

何度か足を滑らせましたが

滑った足を止めるのに苦労しました。

 

昨日、雪渓を登っていた時に

アイゼンなしで下ってきていた方がいました。

滑らないよう慎重に下りていましたが

アイゼンのない足元は滑って転びそうですし

転んだらこちらに向かって滑ってきそうで

見ているこちらがとても怖かったです。

 

雪渓を歩くには

チェーンスパイクや軽アイゼン、6本爪以上あるものを

持っていった方が安心だと感じました。

 

f:id:sainomori:20210811135615j:image

緊張感のある雪渓も終わり、ホッとひと安心。

 

少し歩いた先にある

昨日休んだ沢沿いで休憩することに。

 

f:id:sainomori:20210811135625j:image

こんな時にはサンダルが役に立ちます。

 

気温はだいぶ上がり、暑いのに

水はキンキンに冷えています。

足は冷たさで痛くなってしまって

10秒も入っていられません。

 

それでも手足をクールダウンさせるだけで

とてもスッキリして、リフレッシュできました。

 

f:id:sainomori:20210811135647j:image

手ぬぐいも冷やして

暑いであろう樹林帯に向けて準備万端。

 

f:id:sainomori:20210811143315j:image

f:id:sainomori:20210811143305j:image

蒸し暑い樹林帯をしばらく歩き

舗装された道路が出てくると

ゴールは間近。

 

f:id:sainomori:20210811135741j:image

f:id:sainomori:20210811135729j:image

13時。扇沢に到着しました。

 

2年ぶりとなった針ノ木岳でしたが

良い天気のおかげで景色も見れて

これで思い残すことはなくなりました。

思いがけず見れた雷鳥も良い思い出です。

 

針ノ木岳蓮華岳から続く稜線沿いも歩いてみたいし

秋の紅葉の季節も良さそう。

なんと言っても雪渓や沢沿いを歩く登山道

雷鳥も見れるしお花も豊富で展望も良い。

楽しめるところが多く飽きないので

何度も登りたい山のひとつになりました。