2021年8月『針ノ木岳 / 蓮華岳』テント泊 DAY2
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寝袋に入って横になっていましたが
頭痛が治まらずなかなか眠れない。
「明日は下りるしかないかぁ…」
ネガティブな思いが頭の中を駆け巡ります。
それでも目を閉じ、静かに長い時間を過ごしていると
いつの間にか眠っていました。
DAY1はこちら
まだ外は暗い中
少し早めの目覚ましタイマーで目を覚ますと
頭痛は治っていました。
「これで今日は動ける!」と確信したのでもう一眠り。
夜が明け、外が明るくなってきた4時過ぎに起床。
朝焼けがきれいでしばらく眺めていました。
頭痛も治ったし、本日の予定は
まだまだ時間はたっぷりあります。
甘いコーヒーと無印良品の不揃いバウムで
軽い朝食を済ませたら、ツエルトはそのままに
針ノ木岳へ向かいます。
周りのテント泊の方々はすでに撤収し
残っているのは自分たちのツエルトのみ。
置いていかれた感があって少し寂しい。
日差しを浴びますがまだ時間も早いので
涼しくて快適です。
2年前に来た時には見ることの出来なかった
景色を眺めながらのんびり歩いていると
何か動くものが…
雷鳥!
昨日、雷鳥が見れなかったことなど
すっかり忘れていましたが
探していなかったのが良かったのか
姿を現してくれました。
親子で朝食中。
邪魔をしないようそっと見守り
その場を後にします。
程なくして頂上に到着です。
ようやくこの景色を見ることができました。
高度感もあって絶景です。
360°展望があって遠くには富士山も見えます。
オダマキというお花だそうです。
頂上でお会いした、年配のご夫婦に教えていただきました。
これから新越山荘へ向かうそう。
30分ほど過ごしたでしょうか。
満足いくまで展望を楽しんだので小屋へ戻ることに。
昨日登った蓮華岳を正面に下っていきます。
テント場に戻りツエルトを片付けた後は
下山に向けて、小屋の前で軽く腹ごしらえ。
長野県ではお馴染みのスーパー
ツルヤで買ってきたおやきをいただきます。
毎回悩む行動食なのですが
そこそこのカロリーもあって
お手軽に食べれるので
行動食におやきは良さそう。
味のバリエーションも豊富ですしね。
小屋の外の、手作りのテーブルが素敵でした。
思い残すことなく楽しんだので
下山します。
昨日登ってきた時にはスルーしてしまった
最終水場で水を汲んでいきます。
針ノ木小屋でも水1リットル200円で販売されています。
天気も良くて景色も良いので
ついつい立ち止まって見入ってしまいます。
稜線には新越山荘や種池山荘も見えました。
雪渓まで下ってきました。
曇って太陽が隠れていた昨日とは違い
照り返しもあって雪渓の上は暑い。
日差しを浴びて、雪の表面は溶けかかり
軽アイゼンをつけていても、足の置き場によっては滑ります。
途中の急斜面はかなりの緊張感。
足を滑らせて転んだら止まらずに
雪解け水の流れる、空いた穴に落ちてしまうのでは
といった恐怖感があります。
何度か足を滑らせましたが
滑った足を止めるのに苦労しました。
昨日、雪渓を登っていた時に
アイゼンなしで下ってきていた方がいました。
滑らないよう慎重に下りていましたが
アイゼンのない足元は滑って転びそうですし
転んだらこちらに向かって滑ってきそうで
見ているこちらがとても怖かったです。
雪渓を歩くには
チェーンスパイクや軽アイゼン、6本爪以上あるものを
持っていった方が安心だと感じました。
緊張感のある雪渓も終わり、ホッとひと安心。
少し歩いた先にある
昨日休んだ沢沿いで休憩することに。
こんな時にはサンダルが役に立ちます。
気温はだいぶ上がり、暑いのに
水はキンキンに冷えています。
足は冷たさで痛くなってしまって
10秒も入っていられません。
それでも手足をクールダウンさせるだけで
とてもスッキリして、リフレッシュできました。
手ぬぐいも冷やして
暑いであろう樹林帯に向けて準備万端。
蒸し暑い樹林帯をしばらく歩き
舗装された道路が出てくると
ゴールは間近。
13時。扇沢に到着しました。
2年ぶりとなった針ノ木岳でしたが
良い天気のおかげで景色も見れて
これで思い残すことはなくなりました。
思いがけず見れた雷鳥も良い思い出です。
秋の紅葉の季節も良さそう。
なんと言っても雪渓や沢沿いを歩く登山道
雷鳥も見れるしお花も豊富で展望も良い。
楽しめるところが多く飽きないので
何度も登りたい山のひとつになりました。